弁護士は何をしてくれるのかよく分からない。この弁護士は信頼できるのか。専門書に載っているような法律論の説明ばかりで、結局、具体的にどうしていったらいいのか分からなかった。偉そうな弁護士が出てきて上から目線で話をされ、親身に話を聞いてもらえなかった。事件の進捗が不明で、不安を覚える。事件処理が場当たり的で、リスクの説明やデメリットの説明、リスクを踏まえた弁護士からの提案がない。
弁護士に仕事を依頼する前後において、弁護士業、弁護士に対する不安感、不満は様々だと思います。
弁護士の仕事は、モノづくりと異なり、提供するサービスが見えにくいものであることが多く、仕事の出来の良し悪しは、実際に相談し、頼んでみないと分からないことが多いと思いますが、弁護士に相談、依頼する事件というのは、大なり小なり、人生の難事、企業の重大事であり、その費用についても決して少額ではなく、費用に見合った高品質のサービスとして、このような不安、不満を与えることはあってはならないと思います。
紛争解決のための交渉や訴訟においては、事実を立証、法律構成し、ときには法律や契約書の解釈論を展開し、依頼者が望む主張、解決に結びつけることとなりますが、出発点はあくまで生の事実で、事実を一番よく知るのは依頼者自身であることがほとんどです。
そのため、相談時における分かり易い説明と丁寧なヒアリングは、単に依頼者の安心感のためだけではなく、どのような事実が立証に結びつくのか、最終的に依頼者が望む主張、解決に繋がっていくのかを依頼者に理解してもらい、良い解決に結びつく生の事実を引き出し把握、整理するための重要な技術でもあると考えております。
弁護士は、学者や評論家とは異なり、あくまで問題解決のための実務家ですので、単なる法律論の説明だけでなく、具体的にどうすれば解決するのか、どうしていけばよいのか、解決のための戦略を、法務の観点から具体的に立案していくのが法的紛争解決のプロとしての仕事であると考えています。
そして、弁護士に相談、依頼される案件というのは、悩み、苦しんでいることが通常であり、これは個人だけでなく企業であっても企業を構成するのはあくまで人である以上変わるものではなく、このような悩みと苦しみに寄り添い、依頼者のために汗を流し、依頼者のために事件解決、処理を進めることは第一に考えられるべきであると考え、当事務所のフィロソフィーとして利他の心を大切にすることを掲げさせていただきました。
また、紛争の解決が仕事である以上、解決という結果が求められることは当然ですが、スピードが遅ければその価値は半減し、場合によっては価値が失われることがあることは言うまでもありません。但し、スピードがいかに早かろうが、弁護士の仕事があくまでサービス業である以上、依頼者を置き去りにすることがあっていいはずがなく、当事務所は依頼者にスピードを感じていただけるよう、単なる「スピード」ではなく「スピード感」を大切にし、適切なタイミングで報告、連絡、相談を行わせていただきます。
当事務所は、このような行動指針を徹底し、「本当にいい」リーガルサービス、紛争の防止・解決のための「考え抜いた法務戦略」をアドバイスし、実行することをお約束させていただきます。